“You had it coming” ってなにかが来ることを言ってるの?
“You had it coming.”
文章だけ見ると、知っている単語ばかりで「簡単!」と思うかもしれませんが、意味を捉えようとすると、思いのほか訳しにくいと感じませんか?
実は、ある決まった場面で使われる英語の定型フレーズなんです。
なので、直訳ではわからないニュアンスが含まれています。
ということで、 “You had it coming” の意味や使い方について見ていきます。
You had it coming の意味は?
“You had it coming” は、
- 当然の報いだ
- 自業自得だ
- 身から出た錆だ
こんな意味があります。
“You had it coming” の発音
“You had it coming” は「あなたはそれが来るという状況を持っていた」や「あなたはそれが来る状態にいた」が直訳。
もっとシンプルに言うと「それを来させた」といった感じになり、「当然の報いだ」や「自業自得」といった意味、ニュアンスになっています。
すでに起こった過去の話に対して「自業自得だ」と言っているため、現在形の “have” ではなく、過去形の “had” を使って “You had it coming” と使うのがほとんど。
特に日本語の「当然の報い」と言うと「良いことをしたら、良いことが返ってくる」と思うかもしれませんが、今回の英語フレーズは「悪いことをしたら、悪いことが返ってくる」のときだけ使います。
“You had it coming” は他の英語フレーズに言い換えることもできます。
- It serves you right
- You got what you deserve
- You asked for it
“It serves you right” は「それはあなたを正しく取り扱う」が直訳ですが、基本的には「悪いことをしたら、悪いことが起こる」という文脈で使われます。
すでに他の記事で詳しく取り上げているので、気になる方はこちらをどうぞ↓
「(そうなって)当然だ」という意味で使われる英語フレーズに “You deserve it” があります。
そこから考えると “what you deserve” は「そうなって当然なこと = 当然の報い」という意味なので、 “You get what you deserve” は「当然の報いを受ける」となります。これも「悪いことをすればバチが当たる」という文脈で使われますね。
“You asked for it” は「あなたはそれを求めた = 自分から望んだ」となることから、「自業自得」や「ざまぁみろ」といったニュアンスでよく使われます。
どの英語フレーズにも「悪いことをする」について具体的には書かれてませんよね。面白いことに、「悪いことを(仮に)する → 悪いことが自分の身に災いが降りかかる」ことが前提になっているんです。
You had it coming の使い方
今回の英語フレーズは、
主語 + had it coming
今回は “You” を主語にして取り上げてますが、主語は “You” だけに限らず、 “I / He / She / We / They” など『主格』も使われます。
では、 “You had it coming” の使い方を例文で見ていきましょう。
I got a speeding ticket, but I had it coming.
スピード違反の切符を切られたが自業自得だ。
I’m not even surprised his wife left him because what he did. He has had it coming for years.
彼がしたことで彼の妻が別れたことに驚きすらない。彼は何年も前から自業自得なんだ。
A: I didn’t get enough sleep last night so I’m not feeling good today.
A: 昨夜は寝不足だったから、今日は調子があまりよくない。
B: I know you stayed up all night playing video games. You had it coming.
B: 夜通しテレビゲームしてたんだろ?自業自得だな。
その他の表現はいかがでしょうか?↓
You had it coming の英語表現 まとめ
- 当然の報いだ
- 自業自得だ
- 身から出た錆だ
特に日本語の「当然の報い」と言うと「良いことをしたら良いことが返ってくる」と思うかもしれないが、今回の英語フレーズは「悪いことをしたら悪いことが返ってくる」のときだけ使う。
- It serves you right
- You got what you deserve
- You asked for it