「うつ病」って英語でなんて言うの?心の病に関する英語も知っておきたいな。
そんな疑問に答えていきます。
先日、テニスの大坂なおみ選手が全仏オープンを棄権し、同時に「うつ病」であることを公表しました。
また、女優の深田恭子さんは「適応障害」で女優活動を休業することを発表しています。
このように「うつ病」や「適応障害」はこころの病(metal illness)と言われていますが、これらの英語表現、何と言うか知っていますか?
どこかで聞き覚えのある言葉や、なんとなく知っている人もいるかもしれませんが、本記事で正しい使い方も合わせてしっかりと覚えておきましょう。
「うつ病」は英語で?
「うつ病」 は英語で、
(Clinical) depression
“depression” は「意気消沈」や「憂鬱(ゆううつ)」といった意味の名詞で、 “depress” という動詞の派生語。
正式名称は “clinical” をつけて “Clinical Depression” ですが、一般的に会話では “Depression” で使っても十分通じますし、ネイティブはそのように使ってます。(頭文字の “d” は大文字にして病名としての固有名詞を強調)
また、「うつ病になる」は、
become depressed
と表現します。
『become + 過去分詞』の受け身の形にすることで、「落ち込む状態にさせられる」といった意味合いになります。
“I’m depressed” のように「be動詞 + 過去分詞」の形だと、「(かなり)落ち込んでいる」という意味になり、必ずしも「うつ病」の状態にいることを表すわけではありません。
また、 “I’m depressed” は落ち込み度合いが強いので、気軽に使ってしまうと相手を心配させてしまうこともあります。
日常会話で「ちょっと気分が落ち込んでいる・滅入っている」と使いたいときは、 “I feel depressed” や “I’m felling down” と使うのが一般的です。
「うつ病」 英語表現の使い方
では、 “depression” 「うつ病」の使い方です。
I’m suffering from depression.
私はうつ病で苦しんでいます。
She became depressed from overwork.
彼女は働きすぎてうつ病になった。
Depression is an illness that is increasing in modern society.
うつ病は現代社会において増加傾向にある病気です。
「適応障害」は英語で?
「適応障害」 は英語で、
Adjustment disorder(AD)
と表現します。
“adjustment” は「調節・調整する」という意味なので、ある特定の状況や環境に対して自分を適応させることができない、といった感じ。
“disorder” は「障害」と訳されるだけでなく、「正常な精神・身体の機能が混乱させられてしまっている状態」を指すときにも使います。
「適応障害」英語表現の使い方
では、 “Adjustment disorder” 「適応障害」の使い方です。
She’s taking off work because of an adjustment disorder.
彼女は適応障害のため仕事を休んでいる。
The judges accepted he was suffering from an undiagnosed adjustment disorder.
裁判官は診断されていない適応障害に悩まされていることを承認した。
「うつ病」 以外のこころの病気に関する英語表現
「うつ病」以外にも、こころの病気は多く存在します。
- 認知症:Dementia
- 依存症:Addiction
- 摂食障害:Eating disorder
- 強迫性障害:Obsessive–compulsive disorder (OCD)
- 統合失調症:Schizophrenia
- 双極性障害(躁うつ病):Bipolar disorder
- パニック障害・不安障害:Panic (Anxiety) disorder
- 心的外傷後ストレス障害:PTSD (Post Traumatic Stress Disorder)
「うつ病」や「適応障害」の英語表現 まとめ
- うつ病
(Clinical) depression
「うつ病になる」は、 “become depressed”
- 適応障害
Adjustment disorder(AD)