“I tanked it” ってどういう意味?
“I tanked it” という言葉はググってもあまり日本語の意味が載っていない言葉なのですが、ネイティブの間では意外と使われるスラング表現です。
“tank” といえば、水やガスなどを入れておける大きな入れ物の「タンク」のことで、日本語でも使われている言葉。
ただ、詳しく調べてみると、「タンク」以外の意味で使われることの方が多く、文脈によっていろいろな意味があるんです。
tank のコアイメージ
“tank” のいろいろな意味を見ていく前に、まずは “tank” が持つコアイメージを掴んでいきましょう。
コアイメージとは、意味を考える上で中核となるイメージや意味合い。文脈や状況によって意味を考える上での基礎となる部分ですね。
“tank” のコアイメージは「沈む」です。
このコアイメージを念頭に置いておくと、これから紹介していく “tank” を使った表現の意味がきっとわかりやすくなるはずです。
「大失敗する」の tank
“tank” は、
大失敗する
こんな意味があります。
失敗することはマイナス(下がる)なこと。しかも失敗すると気分も下がりますね。
失敗の中でも特に「大失敗」した時にこの “tank” が使えます。
他にも、 “screw up” 「大失敗する」や「しくじってしまった」のように、大きいミスをしてしまった時のニュアンスで使える表現もあります。
Omg, I tanked it…
やべぇ、大失敗した…。
Don’t forget about the time you tanked it before.
以前、大失敗した時のことを忘れるなよ。
「酔う」の tank
“tank” は他にも、
酔う
こういった意味もあります。
コアイメージの「沈む」から考えてみると、酔っ払ってまともに歩けない、動けない様子を想像するとイメージしやすいかもしれません。
“drunk” と同じ意味として使えます。
「酔っ払う」を表現するときは、
get tanked ~
または、
be tanked ~
この2つの言い方は同じ意味になるので、どちらを使ってもOKです。
She is getting tanked. It seems like she can’t walk straight.
彼女は酔っ払ってきた。まっすぐ歩けないようだ。
I had so many drinks and was tanked last night.
昨夜はたくさんのお酒を飲んで酔っ払った。
「暴落する」の tank
さらに “tank” は、
- 暴落する
- 急落する
コアイメージの「沈む」から、船が深い海底に落ちていくイメージですね。
“drop drastically” や “plummet” に置き換えることもできます。
The stock price tanked.
株価が暴落した。
Car exports in the year to March tanked 30 percent.
3月までの1年間の自動車輸出台数は30%急落した。
“tank” の意味と使い方 まとめ
“tank” のコアイメージ「沈む」
大失敗する
「大失敗する」や「しくじってしまった」時に使える表現。 “screw up” に置き換え可能。
酔う
“get tanked” または “be tanked” の形で使われる。コアイメージから、酔っ払ってまともに歩けない、動けない様子を想像するとイメージするとわかりやすい。
- 暴落する
- 急落する
コアイメージから、深い海底に落ちていくようなイメージ。“drop drastically” や “plummet”に置き換え可能。