最新の英会話キャンペーン情報詳細はこちら

ネイティブが使う “dig” の意味と使い方5つを解説!

気になる人

“dig” って「掘る」の意味だけじゃないの?

“dig” 「掘る」という意味で知られていて、ガーデニングや畑などで「土を掘る」ときに “I dig the soil” のように使われます。

が、ネイティブはこの意味だけではなく、別の意味として使うことがよくあるんです。

  • dig in
  • dig out / dig up
  • dig into
  • dig it
  • dig somebody in the ribs

このように “dig” を使った英語表現がありますが、今回は5つ紹介していきます。

“dig” のうしろに来る前置詞や代名詞によって、だいぶ意味が変わってくるので、それぞれの意味と使い方をしっかりと押さえておきましょう。

もくじ

「食べる」の dig in

「食べる」は、”eat” や “get” , “have” など使われることが多いですが、

dig in

も使われます。

「食べる」の意味のスラング表現ですが、「食べ始める」のニュアンスがあります。

“dig in” はカジュアルな表現なので、 友人や家族に対して使われることが多いです。ただ、親しい間柄であればビジネスの場面でも使えますよ。

Here we go, the food is coming. Let’s dig in!
食べ物が来たぞ。いだだきましょう!

The food is getting cold. Dig in!
食べ物が冷めちゃうよ。ほら、食べな!

You don’t have to wait for my food though. You can dig in first.
私の料理を待たなくていいよ。先に食べて。

「探し出す・掘りおこす」の dig out / dig up

「探し出す、掘りおこす」は英語で、

  • dig out
  • dig up

“dig” は地面に埋もれているものを「掘る」という意味があり、掘って出す(= out)ことから、 “dig out” となります。

“dig out” には、普段隠れているもの・情報や、長い間使っていないものを探し出す、といったニュアンスが含まれます。

“dig up” は “up” が「上に持ち上げる」という動作になるので、基本的に言い表していることは “dig out” と同じです。

また、 “dig up” は他にも「(悪いウワサを)掘り出す・かき集める」といった意味合いもあり、政治家や芸能人などのスキャンダルが発覚したときなどにも使えます。

Taka

誰かにとって知られるとマズイ秘密、または世間に忘れられていることなどですね。

ちなみに “dig” の過去形は “dug” ですが、この過去形と “out” を組み合わせた “dugout” という言葉があります。

日本語で「ダグアウト」という言葉の語源になった言葉で、野球の選手や監督・コーチが控えている場所(ベンチのある場所)を指す表現ですね。

“dugout” は元々、「(穴を掘って作った)防空壕」の意味合いがあるので、そこから「待機する場所」といった意味合いで使われるんです。

Taka

野球の「ダグアウト」が “dig” から来ているとは、まさか思いませんよね!

I dug out some year books of elementary and junior high school.
小学校と中学校の卒業アルバムを探し出した。

It’s nice to live somewhere like Hokkaido, but sometimes you have to dig your car out of the snow.
北海道のようなとこに住むのはいいけど、ときどき雪に埋もれた車を掘り出さないといけないね。

「調査する」の dig into

「調査する」や「掘り下げる」は、

dig into

「徹底的に調べる」といった意味合いですね。

前述の “dig in” とかなり似ていますが、 “into” の方が「(深く)入っていく」ニュアンスがあります。

「探す」というおおまかな意味合いは同じですが、「深く掘っていく = 深掘りをする = 調査する」といった感じです。

“investigate” や “research” と同じような意味で使えます。

The police are going to dig into this case.
警察はこの事件について調査をする予定だ。

We’re digging into this problem at the moment.
ただいま、私たちはこの問題について調査中です。

「〜が好き」の dig it

「〜が好き」は “like” がよく知られていますが、

dig it / dig someone

“dig it”「それを掘る」なので、そこから転じて「掘り下げる = 好き・理解する」といった意味になります。

“it” の部分は “I dig your shirt” や “I dig him” のようにモノ・人物を入れることができます。

最近では、そこまで使われる頻度は減ってしまっているので、やや古い響きがあります。

ただ、海外ドラマや映画などで使われることもあるので、知識として覚えておくといいでしょう。

ちなみに “I can dig it” という表現もあります。

このフレーズは今でも使われますが、この表現には色々な意味があります。

  1. わかりました
  2. (あなたの意見に)賛成です
  3. おお、カッコいい!
  4. 全然大丈夫だよ
  5. それでいいよ

文脈によって意味合いはすこし変わりますが、『前向きな返事や反応』に対して使われますよ。

You know what, I dig you.
あのさ、君が好きだ。

You dig it?
わかった?

A: Do you wanna go to the movies tonight? A new Marvel movie just came out yesterday.
A: 今夜、映画見に行かない?マーベル映画の最新作が昨日公開になったんだよね。


B: I can dig it!
B: いいね!

「合図をする」の dig someone in the ribs

「合図をする」は、

dig someone in the ribs

直訳すると「(誰かの)脇腹を掘る」となりますが、ここでの “dig” は「掘る」よりも「突っつく」の意味合いです。

「脇腹を突っつく」とは、「合図をする」ためにヒジや指で人の脇腹・肩を突っついて知らせる動作ですね。

Taka

あまり声を出せない緊迫した場面などでも使われていたりしますね。

そこまで会話で使われる表現ではないですが、 こんな表現もあるんだな程度で覚えておいてもいいと思います。”dig” は “poke” に置き換えて使うことも可能です。

「合図する」は他にも “give someone a cue”“make eye contact” という言い方もありますよ。

I will dig you in the ribs when it’s ready.
準備ができたら合図するからな。

We always make eye contact with each other. We’re partners in crime.
いつもお互い目で合図を送りあっている。俺らは大親友だ。

ポケモンの「ディグダ」は dig が語源

ちなみに、ポケモンに「ディグダ」というキャラクターが出てきますが、この「ディグダ」は “dig” が語源となっています。

「ディグダ」や、その進化系の「ダグトリオ」は日本で使われている名称。英語名はすこし違うんです。

ディグダ:diglett

ダグトリオ:dugtrio

“diglett” は『ディグレット』、 “dugtrio” はほぼ同じですが『ダグチョリィォ』のように発音します。

ネイティブが使う “dig” の意味と使い方5つ まとめ

  • dig in

「食べる」の意味のスラング表現だが、「食べ始める」のニュアンス。

  • dig out / dig up

“dig out” には、普段隠れているもの・情報や、長い間使っていないものを探し出す、といったニュアンス。

“dig up” は “up” が「上に持ち上げる」という動作にはなるが、基本的には “dig out” と同じ。

  • dig into

「探す」というおおまかな意味合いは同じですが、「深く掘っていく = 深掘りをする = 調査する」といった感じ。

  • dig it

“dig it”「それを掘る」で、そこから転じて「掘り下げる = 好き・理解する」といった意味。

“I can dig it” という表現もある。

  • dig someone in the ribs

もともとは「脇腹を突っつく」という意味で、ためにヒジや指で人の脇腹・肩を突っついて知らせる動作。そこから転じて「合図をする」の意味。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
もくじ