「影武者」や「替え玉」のことって英語でなんて言うんだろう?
そんな疑問に答えていきます。
「影武者」や「替え玉」と聞くと、どんなイメージを持ちますか?
個人的には「影武者」は戦国時代の武将の身代わりとなる人、「替え玉」はテストを代わりに受けてくれる人、などを想像します。
これらの言葉は別の言い方をすると「偽物」や「身代わり」とも言えます。本物ではないけど、本物と同じぐらいの見た目や体型をした別の人物、というニュアンスがあります。
意外かもしれませんが、英語では誰でも知ってる簡単な単語の組み合わせで表現できます。
body double
「影武者」や「替え玉」は英語で “body double” と言います。
もともとは、映画やテレビドラマの出演者がなんらかの理由で特定のシーンを演じられない時に、その出演者に成り代わって演じる人を指す言葉が由来。
知らなかったですが、日本語でも「ボディーダブル」と言うみたいですね。
似たような言葉に “stuntman” 「スタントマン」がありますが、 “body double” 「ボディーダブル」 とは違いがあるようです。
“stuntman”
近接での撮影はなく、主に危険なシーン(ビルからの落下、火だるまになる、など)を演じる代役。体型や顔の輪郭などはあまり映らない。
“body double”
演者に近い体型や輪郭で近接の撮影もある。体のある部分のアップのみを担当する代役も含む。場合によっては危険なシーンなども演じる。
“double” は「二重」「倍」といった意味で、 “body double” は本人に限りなく近い人、というニュアンスがあります。
Some of the samurais had body doubles.
武士たちの中には影武者がいた。
A photo on social media claiming the wife of the president was a body double went viral.
SNSにアップされた写真の大統領夫人は替え玉なんじゃないか、という議論がバズった。
political decoy
“political decoy” も「影武者」や「替え玉」の意味。どちらかというと政治的な話題で使われます。
“decoy” は「おびき寄せる」「誘惑する」「おとり」といった意味があるので、自分に似た人物を身代わりにさせる、といった感じで使われます。
Believe it or not, it is said that a certain leader in the country might have a political decoy.
信じられないかもしれないけど、ある国のトップは替え玉がいるといわれている。
「偽物」は英語で?
では、あわせて「偽物」の英語表現もあわせて見ていきます。
fake
“fake” は日本語でも「フェイク」のまま使われますが、「だますつもりで偽る」といったニュアンスが少しあります。
“fake it till you make it”
「うまくいくまでは、うまくいっているフリをする」
できないことがあってもできているフリをすると、いつの間にかできるようになっている、という意味でポジティブな意味として使われる表現。
impostor / imposter
“impostor” は「詐欺師」「ペテン師」といった意味があり、そこから「偽物」という意味でも使うことができます。
実は “impostor” “imposter” と、英語のつづりが2通りありますが、どちらも正しい表記です。
ちなみに、「人間の姿に化けた宇宙人」のことを “ailien imposter” と言ったりします。
imitation
“imitaiton” はもともと「模倣」「真似」の意味ですが、「偽物」の意味でも使えます。
カニのような見た目と味がする「カニかま」は “imitation crab” と言います。
「影武者」「替え玉」は英語で まとめ
- body double
もともとは、映画やドラマの出演者に成り代わって演じる人を指すのが由来。本人に限りなく近い、というニュアンスがある。
- political decoy
“decoy” は「おびき寄せる」「誘惑する」「おとり」といった意味で、自分に似た人物を身代わりにさせる、といった感じで使われる。