
「〜しても無駄だ」って英語でどう表現するの?
「そんなこと言っても無駄だよ」
「後悔しても無駄だよ」
「待っていても意味ないんじゃない?」
日常会話でこんな風に言うことってありませんか?
今回は「努力しても望む結果が得られない」といった状況で使う「〜しても無駄だ」「〜しても意味ない」という表現の英語フレーズをご紹介します。
There is no point in ~ing
「〜しても無駄だ」は英語で、
There is no point in ~ing
“There is no point in” の発音
“point” は「要点」や「目的」といった意味。
なので、 “There is no point in ~ing” は「〜をすることにおいて目的・要点がない」ということになり、そこから「〜するのは無駄」「意味がない」といった意味になります。
たとえば、
There’s no point in saying that to him.
「そんなことを彼に言うこと(自体)に目的がない」が直訳となり、「そんなこと彼に言っても無駄だよ」といった意味になります。
よく会話で出てくるフレーズなので、型として覚えてしまいましょう!
There is no point in 動詞の原型 + ing
会話では “in” が省略されることも多いですが、文法的には “in” をつけるのが正しいです。



特に書き言葉やテストなどでは “in” が入る傾向にありますね。
There’s no point in arguing.
議論しても意味がない。
There’s no point worrying about it.
過去を気にしても意味がない。
There’s no point in waiting any longer.
これ以上待っても意味がないよ。
A: I’m going to tell him why he’s wrong!
A: 彼が間違ってる理由を言ってやる!
B: There’s no point in arguing. He never changes his mind.
B: 議論しても無駄だよ。彼は絶対考えを変えないから。
A: What if they don’t like my idea?
A: もしみんなが私のアイデアを気に入らなかったら?
B: There’s no point in worrying. Just do your best.
B: 心配しても意味ないよ。とにかく頑張るだけさ。
A: Should we wait for the rain to stop?
A: 雨が止むまで待ったほうがいいかな?
B: There’s no point in waiting. Let’s just go.
B: 待っても仕方ないよ。行こう。
It’s / There is no use ~ing
他にも「〜しても無駄だ」は英語で、
- It’s is no use ~ing
- There is no use ~ing
“It’s no use” の発音
“There is no use” の発音



ここで出てくる “use” は「ユース」と濁らずに発音するのがポイント!
“use” は「使う」という意味ですが、他にも「役に立つこと」「実際に効果があるもの」を指します。
“no use” は否定の “no” がつくので、「役に立たない」=「やっても意味がない」「無駄」といった意味になるんです。



今回紹介するフレーズの中で一番、直感的にイメージできる表現だと思います。
It’s / There is no use 動詞の原型 + ing
文頭は “It’s(It is)” と “There’s(There is)” どちらを使ってもOK。意味やニュアンスの違いはありません。
ちなみに、「起こってしまったことを嘆いても無駄だ」「後悔しても無駄だ」を表す英語の決まり文句があるのをご存知ですか?
It’s no use crying over spilt milk.
“It’s no use crying over spilt milk.” の発音
日本語のことわざ「覆水盆に返らず」や「後悔先に立たず」にあたる英語フレーズですね。



“There is no use crying over spilt milk.” でもOK!
There’s no use trying again. It won’t work.
もう一度試しても無駄だよ。うまくいかないから。
There’s no use in rushing. We still have plenty of time.
急いでも仕方ないよ。まだたっぷり時間があるから。
A: Maybe I should fix my old laptop instead of buying a new one.
A: 新しいのを買うより、古いノートパソコンを修理しようかな。
B: There’s no use fixing it. It’s completely broken.
B: 修理しても無駄だよ。完全に壊れてるし。
A: I can’t stop thinking about how I messed up my interview.
A: 面接をミスったことばかり考えちゃうよ。
B: There’s no use dwelling on it. Just prepare for the next one.
B: そんなこと考えても無駄だよ。次に向けて準備しなよ。
Why bother ~ing?
さらに「〜しても無駄だ」は英語で、
Why bother ~ing?
“Why bother?” の発音
“bother” は動詞で「わざわざ〜する」「面倒なことをする」という意味。
“Why bother ~ing?” 「なぜそんな面倒なことをするの?」=「そんなことしても意味なくない?」といった意味で使います。
Why bother 動詞の原型 + ing?
ネイティブは “Why bother?” だけで使うこともよくあります。
Why bother?
これだけでも「わざわざやる意味ある?」「無駄じゃない?」という意味になり、カジュアルな会話でよく使われます。
Why bother cleaning now? It’s just going to get messy again.
今掃除する意味ある?またすぐ汚れるのに。
Why bother cooking? We’re both tired, let’s just order takeout.
料理する意味ある?二人とも疲れてるし、出前にしようよ。
Why bother buying expensive clothes when you rarely wear them?”
めったに着ないのに、高い服を買う意味ある?
A: I’m going to wash my car this afternoon.
A: 今日の午後、車を洗おうと思ってる。
B: Why bother? It’s going to rain tomorrow.
B: わざわざやる意味ある?明日雨降るよ。
A: I think I’ll print all these documents for reference.
A: 参考のためにこの書類を全部印刷しようと思う。
B: Why bother printing them? You can just save them on your phone.
B: わざわざ印刷する意味ある?スマホに保存すればいいじゃん。
その他の英語表現はこちら↓
「〜しても無駄」「〜しても意味ない」の英語表現 まとめ
There is no point in ~ing
“point” は「要点」や「目的」といった意味。
つまり “There is no point in ~ing” は「〜をすることにおいて目的・要点がない」となり、そこから「〜するのは無駄」「意味がない」といった意味になる。
- It’s is no use ~ing
- There is no use ~ing
“use” は「使う」の他に「役に立つこと」「実際に効果があるもの」を指す。
“no use” は否定の “no” がつくため「役に立たない」=「やっても意味がない」「無駄」といった意味。
Why bother ~ing?
“bother” は動詞で「わざわざ〜する」「面倒なことをする」という意味。
“Why bother ~ing?” 「なぜそんな面倒なことをするの?」=「そんなことしても意味なくない?」といった意味。
“Why bother?” だけで使うこともよくある。