「縦割り110番」や「目安箱」って英語でなんて言うんだろう?
そんなお悩みに答えていきます。
「縦割り110番」や「目安箱」というのは、役所のいろいろな規制について国民から意見や提案・不満などあれば聞きますよ!という窓口ですね。
では、これらを英語ではどう表現するでしょうか?
英語でどう言うだろう?と考えるときは、独特の表現が使われることもありますが、まずはその言葉の意味をシンプルに考えてみるのがひとつの方法です。
- red tape complaint hotline
- suggestion box / complaint box
と、いうことで今回は、「縦割り110番」や「目安箱」の英語表現です。
red tape complaint hotline
- complaint:不満、苦情
- hotline:直通電話、電話相談サービス
それぞれこのような意味になるので、組み合わせて「苦情受け付け相談サービス」といった感じになります。
「縦割り110番」や「目安箱」の意味として上記の2つの単語が使われるのは、なんとなくわかる気がしますよね。
では “red tape” はどういった意味なのか?
実は “red tape” はただ「赤いテープ」を指すわけではないんです。
辞書には以下のように書かれています。
red tape
official rules and processes that seem unnecessary and delay results
Cambridge Dictionary
「公職上のルールやプロセスで不必要なことや反映に時間がかかるようなもの」とあります。
このことから、“red tape” は「不必要で時間のかかる、形式上の手続き」や「お役所的な仕事」といった意味になります。
でも、なんで “red tape” なの?
それは、昔の公文書などが赤いテープによって縛られていたのが由来とのこと。
こういった歴史の背景から、今でも使われる表現になっているのはおもしろいですよね。
また、“cut red tape” で「不必要なルールや決まり事をなくす」「官僚主義を排除する」といった意味で使われることもあります。
Mr. Kono suspended red tape complaint hotline due to a flood of messages.
膨大なメッセージが来たために縦割り110番は一時中止した。
It would be awesome if the government cut red tape and built a new reasonable system.
もし政府が官僚主義を排除して、新たに合理的なしくみを作れたらすごいことだ。
suggestion box / complaint box
こちらの表現はシンプルな言い方ですね。
冒頭でも触れましたが、「縦割り110番」や「目安箱」は国民から意見や提案、不満などを聞くよ!というもの。
なので、「意見、提案、不満を聞く箱」から “suggestion box” もしくは “complaint box” と表現します。
また、 “opinion box” や “comment box” という言い方をする時もあります。
この言い方は、実際に箱が設置されていて、そこにメッセージを書いて投函する、といったアナログ的なニュアンスが含まれます。
The company put a suggestion box to hear any comments from employees.
会社は従業員からの意見を聞くために目安箱を設置した。
The legislator implemented a digital suggestion box on his own website.
その政治家は自分のウェブサイトにオンライン目安箱を設置した。
「縦割り110番」「目安箱」 まとめ
- red tape complaint hotline
- red tape:不必要で時間のかかる、形式上の手続き、お役所的な仕事
- complaint:不満、苦情
- hotline:直通電話、電話相談サービス
このことから「縦割り110番」「目安箱」となる
- suggestion box / complaint box
「縦割り110番」や「目安箱」は国民から意見や提案、不満などを聞くよ!というものなので「意見、提案、不満を聞く箱」から “suggestion box” もしくは “complaint box” と表現する。