“with” って「〜と一緒に」って意味だけじゃないの?
“with” は英語でよく見かける表現。
「〜と一緒に」と学校で習ったりしますが、ネイティブは他の意味でも使うので、状況に応じて使い分ける必要があります。
今回は、その中でもよく使われる “with” の3つの意味と使い方をお届けします。
with の持つコアイメージ
では、まずは “with” が持っているコアイメージを見ていきます。
コアイメージとは、その単語が持つ『核となる意味やイメージ』のこと。コアイメージを知っておくと、意味を理解する上で応用が効きやすいので便利です。
“with” の意味を英英辞典で確認してみると、
used to say that people or things are in a place together or are doing something together:
Cambridge Dictionary
「人やものがひとつの場所に存在していること、または何かを一緒にやっていること」とあります。
なので、コアイメージはこんな感じ。
つながっている
2つの対象が『つながっている状態』または『行動によってつながっている様子』、これが “with” の持つコアイメージなんです。
これが基本的な “with” の持つイメージとして、覚えておいてください。
「〜と一緒に」の with
“with” のよく使われる意味が、
〜と一緒に
“with” のコアイメージ「つながっている」から想像しやすいですね。
「〜と一緒に」は誰かと同伴するときだけではなく、何かが「含まれる」や「入った」という意味で使うこともできます。
I live with my parents.
私は両親と一緒に住んでいる。
I’m going to the party with you.
あなたと一緒にパーティに行きます。
This meal comes with a glass of wine.
この食事は一杯のワインが含まれている。
We love ramen with a lot of green onions.
たくさんのネギが入ったラーメンが大好きだ。
「〜を身につけている、〜を持って」の with
“with” は2つのものが共にある、くっついているという意味から、
- 〜を身につけている
- 〜を持って
たとえば「青い目をしたこの人は、アメリカ出身だ」という文章があった場合、
The person who has blue eyes is from America.
と言いたくなる人がいるかもしれません。
もちろん、この文章は文法的に正しいのですが、 “with” を使って
“The person with blue eyes is from America
と言うことができます。
シンプルでわかりやすいですね。
このように、物理的なものを所持しているだけではなく、髪型や髭、髪の毛や目の色など、身体的特徴を表すときにも使えます。
洋服なども身につけていると言えますが、 “with” ではなく “in” が使われます。 “The guy in the blue shirt is running” のように、「着ている = 洋服の中にいる」みたいな感じ。
I woke up with a terrible headache.
ひどい頭痛で起きた。
Do you know the guy with long black hair?
長い髪のあの男の人を知っていますか?
The guy lives in a house with a summing pool.
あの人はプールのある家に住んでいる。
「〜が原因で、〜によって」の with
“with” は他にも、こんな意味があります。
- 〜が原因で
- 〜によって
たとえば “I was shaking with fear” は直訳だと「私は恐怖と共に震えていた」となりますが、「恐怖」が震える原因となっているので、正しい意味は「恐怖で震えていた」となります。
このように、『変化を引き起こす元になっている状態や感情、事象』を “with” を使って表現できるんです。
He is always busy with work.
彼は仕事でいつも忙しい。
I ate too much last night with a lot of stress.
ストレスで昨夜食べ過ぎた。
The boy couldn’t say anything with shame.
その男の子は恥ずかしくて何も言えなかった。
They are weak with hunger because they haven’t got any food a week.
1週間も彼らは食料を得られていないので、空腹によって弱っている。
with の英語表現 まとめ
つながっている
- 「〜と一緒に」の with
誰かと同伴するときだけではなく、何かが「含まれる」や「入った」という意味で使うこともできる。
- 「〜を身につけている、〜を持って」の with
物理的なものを所持しているだけではなく、髪型や髭、髪の毛や目の色など、身体的特徴を表すときにも使える。
- 「〜が原因で、〜によって」の with
変化を引き起こす元になっている状態や感情、事象に対して使える。